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| 診療対象疾患: | 聴器がん、鼻副鼻腔がん、舌がん、咽頭がん 喉頭がん、甲状腺がん、唾液腺がん(耳下腺、顎下腺) |
当院では耳鼻咽喉科・アレルギー科(耳鼻咽喉領域)の疾患を全て診療対象としていますが、特に「舌がん、咽喉頭がん」に代表される「頭頸部がん」を専門診療疾患としています。
それは私(院長)が研修医時代から一貫して頭頸部がん治療にこだわりを持ってきたためです。
大学院生時代には鹿児島大学医学部分子腫瘍学講座(秋山伸一教授)で頭頸部がんと血管新生因子(チミヂンホスホリラーゼ;TP)に関する研究を行いました。
その結果、頭頸部がんの増殖にはTPを介した微小血管新生が関与していることを明らかとしました(Fukuiwa,CANCER:1999,英文原著2)。
臨床においては鹿児島大学病院耳鼻咽喉科で頭頸部がん治療に携わり、2000年には(財)癌研究会附属病院頭頸科(鎌田信悦先生)にて頭頸部がん手術の短期研修を行いました。
頭頸部がん手術では頭頸部外科医による腫瘍切除と再建外科医による切除後の臓器再建が一期的に行われますが、私は鹿児島大学病院で腫瘍切除及び再建手術のどちらも行ってきました。
特に、径1mm前後の微小血管吻合を用いて前腕や腹部の組織を頭頸部に移植することで舌や咽頭を作り直す手術(遊離自家組織移植)は120例以上行った実績があります(Fukuiwa,Auris Nasus Larynx:2008,英文原著14)。
手術の他にも頭頸部腫瘍外来を行うことで術後経過観察をしながら頭頸部がん診療を行ってきました。
しかしその中で最も強く感じたことは「もっと早くがんが発見できていれば」「もっと早期に治療を開始できていれば」という「悔しさ」でした。
早期がんと進行がんの治療効果は当然ながら大きく異なります。
がんが小さいうちに発見して適切な治療を行えば、低侵襲でかつ高い治癒率も得られます。逆に、大きく腫大した進行舌がんで頸部リンパ節転移を多発する例では、大きな負担のかかる治療を行う必要があります。
例えば進行舌がんで舌を全てとってしまうと、再建手術をもってしても誤嚥は避けられず喉頭摘出を余儀なくされ、その結果声を失うことで生活の質を大きく低下させてしまいます。
同様に放射線治療や化学療法など手術以外の方法でもさまざまな副作用(皮膚炎、口腔乾燥など)が起こりえます。さらにこれだけの集学的治療を行ってもある程度の再発率は避けられません。
新薬の開発や手術技術の向上などで進行がんの治療成績は改善傾向にありますが、別な改善策として「早期がんを見逃さない」=「頭頸部がんの早期治療」ということに私は注目しました。
これまで高度医療機関で研修してきた知識と技術を元に、舌がんや咽喉頭がんなど頭頸部がんの早期診断を第一目標に掲げたいと思います。さらに未だ一般的ではない「頭頸部がん発見のための頭頸部健康診断」の実施と普及に努めていきたいと思っています。
最新型の電子内視鏡とマルチスライスCTを導入したのも、すべては勤務医時代に感じた「悔しさ」を克服するためです。
さらに、がん治療に関するスキルアップを図る目的で、2009年3月に日本がん治療認定医機構(JBCT)が定める資格である「がん治療認定医」を取得いたしました。
がん治療認定医とは下記の如く定義されています。
「認定医は,がん治療の共通基盤となる臨床腫瘍学の知識およびその実践を支える基本的技術に習熟し,医療倫理に基づいたがん治療を実践する優れた医師である。
したがって、がん治療認定医の資格認定に関しては,以下の要件を求めるものとする。
・ がん治療の全相(初期診断から終末期医療まで)における標準的な医療内容に関して説明責任が果たせる。
・ 外科治療,薬物療法,放射線療法など各々の専門領域において,その標準的治療に対し、指導医・専門医との連携のもとに適正医療の継続に協力できる医師と認定するに必要不可欠な知識,医療経験を有する。
・ 外科治療,薬物療法,放射線療法など各々の専門領域において,先端医療(臨床開発研究)の内容が理解できる。」
関連リンク
日本耳鼻咽喉科学会HP「頭頸部外科って何でしょう」
日本耳鼻咽喉科学会HP「口の中のがんは誰が診るの?」
日本耳鼻咽喉科学会HP
日本がん治療認定医機構
院長Blog「Triple B」-「がん治療認定医・資格取得」
| 診療対象疾患: | 急性中耳炎、滲出性中耳炎、小児副鼻腔炎、急性扁桃炎 アレルギー性鼻炎、小児睡眠時無呼吸症候群 |
「小児耳鼻咽喉科」とはなかなか馴染みの薄い診療科目かもしれません。私(院長)も数年前まではその詳細を理解していませんでした。欧米では既に確立されている
小児耳鼻咽喉科学ですが、日本でも決して目新しいものではなく、昭和54年に「小児耳鼻咽喉科研究会」として立ち上げられた会が基盤となっています。小児耳鼻咽喉科研究会は平成17年までに通算53回の会を開催していますが
平成18年からは「日本小児耳鼻咽喉科学会」として研究会から学会へと変革を遂げました。小児耳鼻咽喉科学会の歴史については、公式ウェブサイトにて詳細な紹介がなされています。
平成20年には第3回小児耳鼻咽喉科学会が、黒野祐一会長(鹿児島大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授)により鹿児島で開催されています。
私はその第3回大会において、会長指導のもとで事務局長を務めさせていただきました。

この貴重な経験の中で、小児に好発する耳鼻咽喉科疾患である急性中耳炎や副鼻腔炎などの感染症、また近年その低年齢化が問題となっているアレルギー性鼻炎(スギ花粉症など)、さらには小児の発育障害の原因として重要視されている
睡眠時無呼吸症候群(いびき)など、小児特有の耳鼻咽喉科疾患について詳しく学ぶ機会を得ました。 この分野で日本の最先端を行く先生方の研究内容を拝見し学んだ結果、今度はその知識を実地臨床の場、すなわち第一線の医療現場で生かすことが必要だと考えました。
私自身、3人のやんちゃな子供の父親であり、また長男の睡眠時無呼吸症候群に対して扁桃摘出術を自ら施行した経験もあります。術後は親として付き添いも行い、主治医でありながら病の子を見守る父親としての立場も経験しました。
病院で子供が走り回ったり暴れたりする時の「親としての辛さ」もよくわかっているつもりです。ですので、ただ診療を行うだけでなく、お子さん方のご両親のケアにも気配りをするよう心がけていく、そのような気持ちをいつも大事にしています。
このような理由から、「小児耳鼻咽喉科」を標榜することとしました。
関連リンク
日本小児耳鼻咽喉科学会HP
院長Blog「Triple B」-「キッズコーナーが大盛況」